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クモの巣のクリスマスツリー、
ウクライナの伝説
むかし、ウクライナにカチャという女の人がいました。カチャは何をするときも、クモやクモの巣に危害を与えないようにと気をつけているやさしい女性でした。
カチャはあるお金持ちの家でメイドをしていました。きつい仕事のわりにお給料はわずかです。子どもたちと一緒に過ごしたいと思っていたクリスマス・イブの日さえ、この家の大きなクリスマスツリーの飾り付けをしなければなりませんでした。きれいな飾りをツリーにつけるのは楽しい仕事でしたが、カチャはツリーすらない自分の子どもたちのことを思うと、不憫でなりません。飾り付けの終わった美しいツリーを見て、カチャは決心しました。こんなに立派なものでなくても、今年は子どもたちカチャは のためにツリーを用意してあげようと。
その日の夕方、カチャは家に帰る途中遠回りをして森を抜け、できるだけ形のいい木を探し回りました。やっと美しい小さな木を見つけ、家に持って帰り、子どもたちの寝ているそばに置きました。カチャはお祈りをしてベッドに入りました。
翌朝、カチャはまばゆい光の中で目覚め、目をこすりました。光になれてくると、見たこともないほど素晴らしい光景が目に飛び込んできました。ツリー全体が美しいクモの巣に覆われ、朝日を浴びてきらきらと輝いているのです。しかも子どもたちが目を覚ます頃には、クモの巣は本物の銀に変わっていたのでした。
今でもウクライナの人たちは、クリスマスの頃家にいるクモを幸運の印と考えています。そしてこの物語にちなんで、クモの形をした様々な材質の装飾品を飾るのです。
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引用:フェリシモ出版 The
Chiristmas Tree Book |
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